「悪役(悪人)が主人公の漫画・小説が読みたい!」
探し続けているのでですが、おすすめできるレベルの作品はほぼありません。
この2選は自信をもっておすすめできるのでご参考ください。
しゅくせい! ~悪役令嬢なので下賤な民を教育します~ 評価:98
悪役令嬢に転生したカルラは暗殺されてしまう未来を避けるため、粛清を繰り返して死亡フラグを回避することに決めた。
出典『しゅくせい! ~悪役令嬢なので下賤な民を教育します~』
評判なんてどうでもいい。
むしろ重要なのは暗殺を物理的に防ぐための武力である。
そのように結論したカルラは軍事や政治に口出しして方々で暴れまわり、気が付けば原作の悪役令嬢よりもひどい悪評が広まってしまうことに。
原作よりもさらに悪役になった悪役令嬢のお話。
当に凶暴な悪役令嬢のお話です。
ゲームの悪役令嬢と前世の記憶がまじりより凶暴化してしまいました。
悪役令嬢カルラは、公爵家の権威を背景に容赦なく粛清していきます。
弱った他領地から搾取したり、恐怖でまとめるために適当な平民をスケープゴートにしたり、平民の教育のために100人単位で首を切ったりと容赦がありません。
貴族の価値観、支配者の目線で語られた珍しい切り口です。
「小説家になろう」の中で最も面白かった作品です。
2018年に更新が止まって未完です。続きを渇望していましたが諦めました。「書いてくれてありがとう」と感謝の気持ちが残りました。でもできれば続きを…。せめてと類似作品を探しましたが良作は見つかりませんでした。本当に凶暴な悪役令嬢のお話が増えることを祈っています。
ナラクノアドゥ 評価:75
人類は12の魔王に脅かされ、多くの国が滅び、滅亡の寸前であった。しかし、最も強力な第十二位の魔王、次いで第十一位の魔王が消滅したことで、残った10人の魔王は姿をひそめ、平和が戻っていった。そして、16年後 第10位の魔王モーテムが侵攻を始め、再び人類に滅亡の危機が迫っていた。英雄官アドゥは4人の仲間と共には人々を救うため、魔王モーテムに立ち向かっていくが、あえなく全滅する。モーテムは再度侵攻を始めようと油断したところ、死んだはずのアドゥから致命傷となる攻撃を受ける。実はアドゥの正体は消滅したはずの第十二位の魔王 那落の王であり、人間になるため、全ての魔王を滅ぼすのだと言う。魔王・人間の両方から裏切り者と呼ばれながらも、アドゥは残り9人の魔王を滅ぼすための闘いを続ける。
出典『ナラクノアドゥ』-Wikipedia
山本晋(著) 全6巻 完結済
最強の魔王である那落の王(主人公)は「人間になるため」に全ての魔王を滅ぼしにかかります。那落の王は他の魔王を倒すたびに人間に近づき弱体化していきます。弱体化を補うために人間を利用して他の魔王を倒そうとします。
重厚なダークファンタジーです。
見どころは、この魔王様はちゃんと魔王ムーブをします。
思考も行動も人外のそれです。魔王といっても配下がいないため、魔人や破壊神というほうがしっくりきますが。
最強の存在がレベルダウンしていく設定と、魔王ムーブする希少な作品です。
惜しむらくは4巻あたりから微妙になり、ラスト6巻で打ち切られます…。ただ、1~3巻までは文句なく面白いです。
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